すごく楽しいから原さんも行こうよ!
できれば前日から!!
そんなお誘いに気持ちも高ぶり、灼熱の太陽が照り付ける中央道をひた走ること約2時間。さて、今回珍しく男ひとり旅ではなく、BMX以外でも何かと意気投合する兄貴(漢塾)をお供にした、そんな旅の舞台は。
7/26,27
桃争奪JAM 2014
@韮崎 釜無川河川敷
自分の住んでいるエリアは比較的中央道とアクセスが良く、山梨・甲州方面へは気軽に行けるのだが、何故かこれまであまりライディング目的で訪れることは多くなかった。
思えば、今までに何度か山梨勢はヨコスカンに足を運んでくれている。
貴重な時間を割いて乗りに来てくれたライダーの元へは、こちらからも乗りに行くのがライダー仁義。
義理を欠いてはいけない。ましてや東京×山梨はお隣同士ではないか。
今後のためにも親交を深めたい思いで会場にお邪魔するなり、摂氏36℃超えの陽気の中、先客は既に陽炎の揺れる中ライディング中だ。
歪んだシルエットも真夏の思い出作りに一役買っていた。
素朴な楽しさのあるローカルジャム。
何と今回は冠スポンサーが果樹園という異彩放つ開催。こんなのもローカルならでは。エントリーしたライダーには、もれなく食べ頃の旬な桃が振る舞われるといった粋なジャムだ。
暑さに堪えながらも、流れる釜無川の瀬は涼しげだった。
水のほとり、ライディングに賭ける曇りない心模様を映し出す。
夕暮れ間際にようやくライディング開始。
とはいっても、あくまでも自分の世界にのめり込み過ぎない程度に。ここでしか、いや、このひと時にしか会えないライダーとのコミュニケーションを蔑ろにして一体何を得よう。
各方面から続々とライダーも集まり始め、実は一番みんなが楽しみにしている(?)BBQという名の前夜祭の幕開けだ。
普段はどこへ行くにも単身で運転のため、酒を呑める機会は実に皆無であるが、今日はここで車中泊だ。ライダーみんなで早めにひと風呂上がり、残すは(待望の)宴の席へ。
久しぶりの酒にライダーとのトークは言葉にできない。BBQもまた、こんなロケーションの中ときたら格別だ。
そして、もはや必然か血の気の多くなるライダーもちらほら。自分の立ち位置からも側近のライダー同士が何やら小競り合いを始めた様子だ。
‥で、当然の如く先に出るのは手だった。
詳細は伏せておくが、
酒は飲んでも飲まれるな
喧嘩両成敗
酒の一滴は血の一滴
さまざまな形容が目の前を揺れていた。
だが、喧嘩する程仲は良いということで、一先ず一件落着。
喧嘩はそれなりに何らかの結果が生まれる。
一番良くないのが、無視。何もぶつけず互いに否定だけを続けたらどうなるだろう。何の結論も出ず双方離れて行くだけではないだろうか。
~ 本当はみんな、ひとりひとりが格好いいライダーなんだ ~
明くる朝、というかメインデー、起きてみんなの所へ顔を出してみれば、全員この上ない脱力系テンション。
猛暑に寝不足、何と言うか、その各々の表情たるや満身創痍のやりきった感。
誰ひとりとしてJAMにおける熱い闘志を口にすることはなく、一歩間違えれば「今日本当にやるの?」くらいの勢いだ。
また、桃争奪JAM主宰であるデコ君自ら桃アレルギーという下りもなかなかの山梨クオリティ。
一同どうにか思い腰を上げ渋々と開会式にこぎ着けた。
なんだかんだマシンに一度跨がれば、スイッチはそれなりに入る。
トーナメント方式で自分の当たった対戦相手はこれも何かの縁か、来ました同期の桜。
河村卓馬君。
決定的なロングコンボで先制パンチを食らい、自分も単発をいくつか決めたがあと一歩インパクトが及ばず敗北。
初戦敗退は本当に瞬殺だ。顔を洗って出直します。
卓馬君はその後も順調に駒を進め、遂に今回の桃争奪JAM 2014のタイトル奪還。
かつて自分の命の恩人ともなった卓馬君。文句なしのライディングは同じ時代を戦い続けてきた戦友としても嬉しかった。
まだ空は高く、早い時間にお開きとなったJAM。
自分に足りないもの、今後の課題は突き付けられたが、のんびり眺めた七里岩の遠景に「来て良かった!」と、今回もやはりそう感じずにはいられなかった。
2日間を通しお会いした方々、ありがとうございました。
デコ君を筆頭に山梨ローカルのみなさん、素敵なJAMをこれからも続けて行って下さい。
来年も楽しみにしています。